鶏肉が使われるのは、ゲン担ぎから来たものです。ちゃんこ鍋は力士のメイン料理。言うまでもなく、力士にとっては相撲に勝つことが一番大切です。
ニワトリは二本足で立っていますね。牛や豚は四つ足で立っています。人間が四つん這いになるということは、手をついている状態です。
力士にとって、土俵で手をつけば、それは負けとなります。ニワトリは常に二本足で立っているわけですから、「負けない」象徴というわけです。
このため、ちゃんこ鍋にはトリ肉が使われていたのですが、そういう風潮も時代と共に変わり、東京オリンピック(1964年)あたりを境に、徐々に牛肉、豚肉も使われるようになりました。
今では、そういうゲン担ぎ自体を知らない若い力士も多く「好きな食べ物はステーキ」と言う若手も増えてきました。
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